Web Magazine 〜私が柴山研を選んだワケ〜
〜 第13回 〜
私は2016年3月に東京工業大学大学院 理工学研究科 有機・高分子物質専攻で博士(工学)を取得し、4月より日本学術振興会特別研究員(PD)として柴山研に異動して参りました。博士課程では、光分解性のブロック共重合体を使って、ナノ空間内でのポリマー鎖の結晶化を熱分析やX線散乱を用いて調べる研究をしていました。この研究はそれはそれで大変面白く、今も結晶化という現象に対する興味は尽きないのですが、この先研究者として生きていくには、もっと色々な分野の知識を取り入れる必要があるとも感じていました。そこで、思い切って研究対象をガラリと変えて柴山研で修行させていただくことにしました。柴山研は、ゲル・溶液を始めとする非常に幅広い研究対象を中性子・X線・光散乱やレオロジーなどあらゆる測定手法を駆使して捉えるという点で、高分子の物性に興味のある人にとっては理想的な環境と言えます。いろいろなテーマに首を突っ込んで、自分ならではの研究を切り拓いていきたいと思います。
中川慎太郎のワケ
私が柴山研を志望したのは、高分子やソフトマターに興味があり、志望する就職の方向性も近いと感じたからです。とても身近で応用の幅広い高分子の勉強をしておくこと、また光散乱を中心としたいろいろな測定法やその理論などを身につけることは、今後多くの場面で生きると考えました。
学部時代は全く異なる分野に関わっていました。そのため初心者ではありますが、先輩方が丁寧に教えて下さり少しずつ勉強させて頂いています。
吉川祐輔のワケ
私は、韓国の光云大学でディスプレーや半導体に関する簡単な理論を習いました。韓国の大学は研究より就職活動に多くの時間を投資する学生がほとんどです。私はもっと研究をしてみたかったので、日本に留学するため、大学院を探している途中ソフトマターという分野に興味を感じて柴山研究室に志願しました。
研究室の雰囲気は想像以上に良かったです。みんな自分がやりたい研究をしていると感じました。まだ研究生で分野も異なっており、知らないことが多いですが、一生懸命に勉強して皆さんと一緒に研究したいと思います。